木更津

収蔵作品 美術骨董品

館長

数百年から数千年の長い歴史の中の古美術には、いつも心を奪われてしまう。河井寛次郎ではないが、今ある有名は過去の無名には勝てないのである。それは単なる歴史の長さだけの問題でもなさそうだ。

館長

三星堆文化とは?

三星堆文化は5000年~3000年前の古蜀文化遺跡で、1986年に四川省広漢市の三星堆で発見されたのでこの名がある。紀元前2000年、もしくはそれ以前の遺跡と考えられている非常に古い遺跡である。三星堆遺跡は1931年のイギリスの牧師である(V.H.Donnithorne)が現地民が偶然に発掘した玉器などをきっかけに発見した。三星堆遺跡からは異様な青銅の仮面や巨大な人物像が多数出土している。三星堆遺跡及び文物の発見は 3,4千年前の中国の古蜀国の存在と中華文明起源の多元性を有力に証明してくれる。

三星推

三星堆人頭像

三星堆人頭像

商後期 B.C.1300〜B.C.1100

H=31cm

人頭像は銀象嵌されているが資料等(三星堆 朝日新聞社発行1998年)には象嵌されている三星堆はない。ただ、他の青銅器には商の時代に同種の文様(又は金文)の象嵌されている青銅器が多数出土していることから推測すると、やはり三星堆にも多数の象嵌された青銅器が存在すると思うことが自然であろう。

三星堆人頭鳥身像

三星堆人頭鳥身像

商後期 B.C.1300~B.C.1100

H=27cm

どのような役割のため製作されたかは不明であるが、おそらく祭祀などに使われたと推測する。